ビジネススタイルで分類する居酒屋の種類

個人居酒屋タイプ

ビジネススタイルで居酒屋を分類すると、個人居酒屋と特定料理居酒屋、そしてチェーン店居酒屋の3種類に分けることができます。
個人居酒屋というのは、経営者が個人一人だけで、カウンターを挟んでお客さんに食事やお酒をサービスするようなタイプの居酒屋です。
赤提灯や縄のれん、一杯飲み屋などと呼ばれ、夜の憩いの場として常連客が集まってきていることが多いのが特徴で、お酒を酌み交わしながら様々な情報を交換(おしゃべり)をしているのが一般的です。
ただ店舗スペースが狭く、常連客以外の人が初めて中に入るには少し敷居が高く感じてしまうことも少なくないようです。
個人経営タイプの居酒屋は、住宅地の近くや駅周辺に立地していることが多いようです。
なお最近は常連客対象ではなく、街を行きかう人達がお酒や食事を手軽にいただくことができるようなタイプの個人居酒屋も少なくありません。

チェーンタイプの居酒屋

1970年代から居酒屋のフランチャイズ経営が始まりました。
フランチャイズのメリットを活かして急展開を見せています。
フランチャイズの特徴は、建物の雰囲気やサービス内容が統一されているので、お客さんにとってみれば、全国どこでも同じサービスを受けることができます。
これは大きな安心感となっています。
また、フランチャイズ店を開店するのも、個人で始めるりはずっと簡単で楽であるというメリットがあります。
このような点は、従来の居酒屋とは大きく異なります。
大型チェーン店が次々に居酒屋を立ち上げていったのは、ちょうどバブル期の1980年代に入ったころからで、その頃から、居酒屋の雰囲気は大きく変わっていきました。
昔からの個人居酒屋をイメージしている人は、一度居酒屋チェーン店を訪れると、その違いに驚くことでしょう。

特定料理居酒屋タイプ

特定料理居酒屋というのは、提供される食事が焼き鳥やおでん、串焼きやお好み焼きなどのように、特定の食事に限られたタイプの居酒屋を指します。
居酒屋という呼び方はしないで、焼き鳥屋、おでん屋など通常は提供される料理名で呼ばれることが多いです。
ところで、焼き鳥はビールや日本酒との相性もよく、居酒屋の定番メニューの一つですが、いつのころから居酒屋のメニューに焼き鳥が加わるようになったのでしょうか。
明治の頃、牛肉よりも鶏肉の方が高く、高級な料理でした。
そこでガラやスジ肉を使って焼き鳥屋で提供されるようになっていったようです。
その後、地鶏ブームの到来し、グレードアップした焼き鳥が人気となりました。